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私たちが日常で使うやきものは「土もの」といわれる陶器と「石もの」といわれる「磁器」が一般的です。ほのぼのとした温かみのある陶器と洗練された美しさをもつ磁器。それぞれに独特の味わいがあります。ここでは両者を比較してみました。 |
磁器vs陶器 | 磁器 | 陶器 | |
違いと特性 | |||
原料 | 陶石を粉砕したもの | 粘土 | |
成型 | ロクロ成形・鋳込み・ローラーマシーン | たまつくり・ひもつくり・タタラつくり・型つくり・ロクロ | |
焼成温度 | 1300℃前後 | 1100〜1,200℃ | |
絵付け・装飾 | 素焼きをして下絵を描く施釉して本焼き。本焼きしたものに上絵を描いて焼き付ける。転写紙 線引き | 成型が済んだところで削ったり、彫ったり、部品を付けたりして装飾を行う。 | |
打音 | 金属的な高い音 | 鈍い低い音 | |
透明度 | 有(透き通る) | 無(透き通らない) | |
吸水性 | 無(糸底が汚れない) | 有(糸底が汚れる) | |
破砕面 | 貝殻状に割れ、破片はガラス状で透明 | 破片は不透明で土状 | |
ルーツ | 中国(日本では有田) | 朝鮮(日本では各地) | |
色柄 | 白磁に染め付け・絵の具、金などの彩色絵付け | 土の色や釉薬のかけ具合で模様を作る | |
素地 | 焼きが硬く、質が緻密で気孔が少ない。純白色。 | 焼きが柔らかく、質が荒く、多孔質。 |